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マンションで光回線の工事をしようとしたら、「配管が通らないので工事できません」と言われてしまった。「配管が詰まっている」「配管が切れている」と言われて、どうすればいいかわからない。そんな状況で困っていませんか。
結論から言うと、配管が通らないと言われても、別のルートや専門業者の作業で光回線を引き込めることは多いです。工事の担当者が言う「通らない」は、「その日の方法では通らない」という意味のことも少なくありません。
この記事では、配管が通らないと言われたときの対処の流れ、マンションの配管の仕組みと通らない原因、具体的な対処法、誰に相談すればいいか、賃貸の場合の注意点まで、図解で順番に解説します。
先生、工事の人に「配管が通らないので無理です」って言われて帰られちゃいました……。もう光回線は諦めるしかないですか?
まだ諦めなくて大丈夫。配管が通らなくても、ほかのルートを使ったり、配管を直したりする方法があるんだ。順番に確認していこう。
【結論】光回線の配管が通らなくても、諦める前に打てる手は多い
配管が通らないと言われたら、次の順番で確認していきましょう。
ポイントは、まず「どこで通らなかったのか」を工事の担当者や回線事業者に確認することです。部屋の中の配管なのか、共用部の配管なのか、途中で切れているのかによって、打てる手が変わります。回線事業者の工事担当者は、決められた範囲の作業しか行わないことが多いので、配管の修理などは管理会社や専門業者に相談する必要があります。
マンションの配管とは?光回線が通るルートの仕組み
光配線方式のマンションでは、建物の共用部にある集合装置まで光ファイバーが来ていて、そこから配管を通って各部屋まで届きます(電話線を使うVDSL方式や、LANケーブルを使うLAN配線方式では、部屋まで光ファイバーを通しません)。この配管の途中のどこかで、光ファイバーが通らなくなるのが「配管が通らない」という状態です。
マンションの電話線の配管の役割
光ファイバーを部屋まで通すときは、多くの場合、もともと電話線が通っている配管を使います。部屋の壁にある電話線の差込口(モジュラージャック)の裏から、共用部のMDF室(電話線がまとまる部屋)までつながっているのが、この電話線の配管です。
電話線の配管は、もともと電話線を通すためのものなので、中がせまかったり、古いマンションでは劣化していたりします。これが、光ファイバーが通らなくなる大きな原因です。電話線の差込口しかない部屋で、配管を使わずに光回線を使う方法は、こちらの記事で解説しています。
光回線が配管を通らない原因
配管の中がすでにいっぱい
配管の中に、電話線やテレビの線、ほかの回線のケーブルがすでにたくさん入っていて、光ファイバーを通すすきまがないケースです。古いマンションほど、使われていない古い線が残ったままになっていることがあります。
配管の詰まり・曲がり・つぶれ
配管の中にゴミやほこりがたまっていたり、配管が急な角度で曲がっていたり、途中でつぶれていたりすると、光ファイバーを押し込んでも先に進みません。光ファイバーは、金属の線と違って急に曲げると傷むので、無理に通すこともできません。
配管が途中で切れている・つながっていない
工事の担当者から「配管が切れている」と言われるのは、配管が途中で割れたり外れたりしていて、共用部と部屋がつながっていない状態のことが多いです。地震や建物の改修工事のときに、壁や天井の中で配管が外れてしまうことがあります。
リフォームで配管の出口がふさがれている
部屋のリフォームで壁紙や壁を張り替えたときに、電話線の差込口ごと配管の出口がふさがれてしまっていることがあります。部屋の中に差込口が見当たらない場合は、このケースを疑ってみましょう。
そもそも配管がない
古いマンションの中には、部屋まで光ファイバーを通せる配管が、もともとないところもあります。この場合は、配管以外のルートで引き込むか、配管を新しく作る必要があります。
うちは築30年以上だから、配管が古いのかも……。
その可能性はあるね。でも、配管が古くても使える方法はいくつかあるよ。次で詳しく見てみよう。
光回線が配管を通らないときの対処法
配管が通らないときの主な対処法は、次のとおりです。賃貸の場合は、どの方法でも、事前に管理会社や大家さんへの確認が必要です。
| 対処法 | 穴あけ | 許可 |
|---|---|---|
| 電話線を使ってリード線を通す | なし | 必要なことが多い |
| エアコンの穴・換気口を使う | なし | 必要なことが多い |
| 露出配線で引き込む | ネジ穴程度 | 必要 |
| 外壁に穴を開けて引き込む | あり | 必要 |
| 配管を修理・新設する | 場合による | 必要 |
今ある電話線を使ってリード線を通す
配管の中にすでに電話線が通っている場合、その電話線の先にリード線(引っぱるための線)を結んで引き抜き、配管の中にリード線を通してから、光ファイバーを引き込むという方法があります。使っていない古い電話線を利用するので、新しく穴を開けずに済みます。
ただし、回線事業者の工事担当者は、こうした作業をその場では行わないことが多いです。対応してもらえない場合は、配線工事の専門業者に依頼する方法があります。電話線を抜くと固定電話が使えなくなるので、固定電話を使っているかどうかも確認しましょう。電話線は建物の設備でもあるので、自分で引き抜かず、管理会社の許可を得たうえで専門業者に任せましょう。
エアコンの配管用の穴や換気口を使う
配管が使えない場合によく使われるのが、エアコンの配管を通すための壁の穴(エアコンダクト)です。すでに穴が開いているので、すきまがあれば、新しく穴を開けずに光ファイバーを外から室内に引き込めます。エアコンダクトにすきまがない場合は、換気口を使う方法もあります。
外から引き込む方法なので、建物の外壁や廊下を通ってケーブルを引くことになります。共用部を通る場合は、管理会社や大家さんの許可が必要です。
露出配線(配線カバー)で引き込む
廊下や室内の壁に沿って、配線カバー(モール)の中にケーブルを通す方法です。配管の中を通さないので、配管が詰まっていたり切れていたりしても引き込めます。配線カバーをネジや両面テープで固定するので、見た目や共用部の扱いについて、管理会社と相談が必要です。
外壁に穴を開けて直接引き込む
配管もエアコンダクトも使えない場合は、近くの電柱から光ファイバーを直接引き込み、外壁に小さな穴を開けて室内に通す方法もあります。NURO光の公式サイトでも、配管、エアコンダクト、電話線がどれも使えない場合の方法として紹介されています。穴を開けたあとは、雨漏りしないように施工されます。
建物の外壁に穴を開けるので、賃貸でも分譲でも、管理会社や大家さん、管理組合の許可が必ず必要です。マンションでも、自分の部屋だけ戸建てタイプのプランで契約する形になることがあります。
配管を修理・新設する
配管が切れている、つぶれている、そもそもない場合は、配管自体を修理したり、新しく作ったりする配管工事の方法もあります。ただし、壁や天井の中の配管を直すには、壁や天井を開ける工事が必要になることが多く、リフォームに近い大がかりな工事になります。
共用部の配管は建物の設備なので、修理や新設は管理会社や管理組合が判断します。入居者の要望が多ければ、建物全体で対応してもらえることもあります。
光回線の配管のトラブルは誰に相談する?費用は?
配管のトラブルは、内容によって相談先が違います。
- 回線事業者(申し込んだ光回線の会社):どこで通らなかったのか、ほかのルートで工事できないかを確認します。再度の調査や、別の方法での工事を相談できることもあります。
- 管理会社・大家さん・管理組合:共用部や建物の工事の許可、配管の修理や新設を相談します。建物の設備の不具合なら、建物側で直してもらえる場合もあります。
- 配線工事の専門業者:リード線を通す作業や、配管の修理、露出配線などを依頼できます。
専門業者に依頼する費用は、作業の内容や建物の状態によって大きく変わります。簡単な作業なら数万円ほどで済むこともありますが、壁や天井を開ける工事になると、それ以上かかることもあります。依頼する前に必ず見積もりを取り、管理会社の許可を得てから進めましょう。費用をだれが負担するかも、管理会社と事前に話し合っておくと安心です。
賃貸マンションで光回線の配管が通らない場合
賃貸マンションでは、配管以外のルートを使う方法も、配管を直す方法も、基本的に管理会社や大家さんの許可が必要です。許可なく工事をすると、退去時に原状回復を求められたり、トラブルになったりするおそれがあります。
許可をもらうときは、どのルートで、どんな工事をするのかを具体的に伝えましょう。穴を開けずに済む方法を優先することや、退去時に撤去するかどうかも、あわせて確認しておくと話が進みやすくなります。許可のもらい方や、工事できないと言われたときの全体的な対処法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
それでも光回線が引けないときは
配管のルートがどれも使えない、許可が出ないといった場合でも、ネットを諦める必要はありません。
- 建物に入っている別の光回線を使う:建物の共用部まで別の回線の設備が来ていれば、その回線なら部屋まで引き込める場合があります。
- VDSL方式で使う:建物がVDSL方式に対応していれば、光ファイバーを部屋まで通さなくても、電話線のまま光回線を使えます。
- 代わりの回線を使う:工事がいらないホームルーターなら、コンセントに挿すだけで使えます。
光回線の代わりになる回線の選び方は、こちらの記事で詳しく比べています。
光回線の配管が通らないときのよくある質問
「配管が切れている」と言われたのは、どういう意味ですか?
共用部から部屋までの配管が、壁や天井の中で割れたり外れたりしていて、途中でつながっていない状態のことが多いです。配管の修理には大がかりな工事が必要になりやすいので、エアコンダクトや露出配線など、ほかのルートがないかを相談しましょう。
配管の詰まりは、業者に直してもらえますか?
配線工事の専門業者に依頼すると、リード線を通したり、詰まりを解消したりできる場合があります。ただし、共用部の配管の場合は管理会社の許可が必要なので、先に相談しておきましょう。
配管が通らず工事できなかった場合、費用はかかりますか?
工事ができなかった場合は、工事費がかからないことが多いです。ただし、申し込みが自動でキャンセルされるとは限らず、状況によっては費用がかかることもあるので、申し込んだ回線の会社にキャンセルの手続きと費用の有無を確認しましょう。
NURO光で配管が通らないと言われたら、どうすればいいですか?
NURO光は、エアコンダクトや外壁からの引き込みなど、配管以外の方法での工事を案内しています。まずはどのルートなら工事できるかを確認し、管理会社や大家さんの許可が得られるか相談しましょう。
電話線の配管が部屋のどこにあるかわかりません。
多くの場合、壁の電話線の差込口(モジュラージャック)の裏に配管の出口があります。差込口が見当たらない場合は、リフォームでふさがれている可能性があるので、管理会社に確認してみましょう。
まとめ
- 配管が通らないと言われたら、まず「どこで通らなかったのか」を確認する
- 電話線を使ったリード線、エアコンの穴、露出配線、外壁からの引き込みなど、配管以外のルートもある
- 配管の修理や新設は、管理会社や専門業者に相談する
- 賃貸では、どの方法でも管理会社や大家さんの許可が必要
- それでも無理なら、建物にある別の回線やホームルーターを検討する
配管が通らないのは、光回線を諦める理由ではなく、ルートを探し直すきっかけです。まずは回線事業者と管理会社に相談して、使えるルートを一緒に探してみましょう。
お疲れさま。配管が通らなくても、ルートはひとつじゃないよ。相談先を押さえて、自分に合う方法を見つけよう。
光回線の工事の流れや、当日の作業内容は、こちらの記事で詳しく解説しています。

