突然インターホンが鳴って「ネット回線のことでお伺いしました」。何度断っても来る訪問営業や、しつこくかかってくる光回線の営業電話に、うんざりしていませんか。
結論から言うと、ネット回線の訪問営業や営業電話には、その場で契約しない、会社名を確認する、はっきり断るの3つを守れば大丈夫です。もしうっかり契約してしまっても、契約書面を受け取ってから8日以内なら、契約を解除できるルールがあります。
この記事では、ネット回線の訪問営業や光回線の営業電話がうざいと感じたときの断り方から、よくある勧誘の言い方と見分け方、法律で守られていること、契約してしまったときの対処法まで、図解で順番に解説します。
先生、また「ネット回線の件で」って訪問営業が来たんです……。何度断ってもしつこくて、正直うざいです。
それは困るね。でも、ちゃんとした断り方と、法律で守られていることを知っておけば怖くないよ。順番に確認しよう。
【結論】ネット回線の訪問営業・営業電話は「その場で決めない」
ネット回線の訪問営業が来たときは、次の流れで対応すれば、トラブルになることはまずありません。
いちばん大切なのは、その場で契約や返事をしないことです。本当に良い話なら、あとから自分で公式サイトを調べて申し込んでも遅くありません。「今日だけ」「今決めれば」と急かしてくる場合ほど、慎重になりましょう。
ネット回線・光回線の訪問営業がうざいと感じる理由
光回線営業やネット回線の訪問営業が「うざい」「しつこい」と感じられるのには、はっきりした理由があります。
- 断っても何度も来る・かかってくる:一度断ったのに、別の担当者が来たり、日を変えて電話がかかってきたりします。
- 会社名や目的をはっきり言わない:「回線の件で」「この地域の担当です」などと、どの会社の営業なのかをはっきりさせないまま話を進めることがあります。
- 紛らわしい説明をする:今の回線が使えなくなるかのような言い方や、料金が安くなるという説明が、実際とは違うことがあります。
- 断りにくい雰囲気を作る:玄関先で長く話されたり、「ご近所の皆さんも変えています」と言われたりすると、断りにくくなります。
よくある訪問営業・営業電話の言い方と本当のところ
ネット回線の訪問営業や光回線の営業電話では、次のような言い方がよく使われます。聞いたときに慌てないよう、本当のところを知っておきましょう。
| よくある言い方 | 本当のところ |
|---|---|
| 「この地域(マンション)の担当です。ご挨拶に来ました」 | 担当が決まっているわけではなく、勧誘のきっかけ作りのことが多い |
| 「今のネット回線が使えなくなります」「サービスが終わります」 | 本当に終わる場合は、契約先から書面などで正式な案内が届く |
| 「回線の点検(工事)に来ました」 | 点検を理由に訪問し、そのまま乗り換えを勧めることがある |
| 「NTTの者です」「フレッツ光の件で」 | NTTの名前を出して、別の会社の光回線に切り替えさせる勧誘もある |
| 「今より料金が安くなります」 | オプションの加入などで、かえって高くなることもある |
| 「パソコンを少し見せてもらえますか」(電話) | 遠隔操作で契約を進める手口もある。操作には応じない |
本物の案内と勧誘の見分け方
本当の工事や点検、サービス終了のお知らせは、多くの場合、事前に書面や契約先からの連絡で届きます。突然の訪問や電話で、その場で契約の話や乗り換えの話が出てきたら、それは勧誘だと考えましょう。
不安なときは、相手の会社名を聞いたうえで、自分が契約している光回線のカスタマーセンターに直接問い合わせると確実です。電話番号は、相手が教える番号ではなく、請求書や公式サイトに書かれた番号を使いましょう。
ネット回線の訪問営業の断り方
インターホン越しに断る
訪問営業は、ドアを開けずにインターホン越しで断るのがいちばんです。顔を合わせると話が長くなり、断りにくくなります。
インターホン越しの断り方の例
・「ネット回線は今の契約で満足しているので、結構です」
・「契約の予定はありません。お引き取りください」
・「どちらの会社の方ですか? 必要なら自分で調べます」
「検討します」「また今度」のような曖昧な返事は、また来てもいいという意味に受け取られがちです。「結構です」「予定はありません」と、はっきり伝えましょう。
玄関先で話してしまったときの断り方
ドアを開けてしまった場合も、慌てる必要はありません。相手の話を最後まで聞く必要はないので、途中でも「契約するつもりはないので、これで失礼します」と伝えて、ドアを閉めて大丈夫です。
しつこく話を続ける場合は、「会社名と担当者名を教えてください。しつこい勧誘として相談します」と伝えると、多くの場合は引き下がります。名刺をもらえれば、あとで相談するときにも役立ちます。
やってはいけないこと
- 請求書や契約書類を見せる:お客様IDなど、乗り換えの手続きに使える情報が載っていることがあります。
- 書類にサインする・タブレットに入力する:アンケートや確認のつもりでも、申し込みの手続きになっていることがあります。
- 「はい」と曖昧に返事をする:契約は口頭でも成立することがあり、あとで「同意した」と言われかねません。
- Wi-Fiやパソコンの設定を触らせる:点検のつもりで、機器の設定を変えられることがあります。
請求書を見せるのもダメなんですね……。前に「確認だけ」って言われて見せそうになりました。
そこが落とし穴なんだ。確認するだけと言われても、見せなくて大丈夫。必要なら自分で契約先に聞けばいいからね。
光回線の営業電話がしつこいときの断り方
はっきり断って、すぐに電話を切る
光回線の営業電話は、訪問営業より断りやすいです。用件が勧誘だとわかったら、はっきり断ってすぐに電話を切りましょう。
営業電話の断り方の例
・「今の光回線を変える予定はありません。失礼します」
・「今後、この番号には電話しないでください」
・「どちらの会社ですか? しつこいようなら相談します」
相手の話に付き合う必要はありません。電話を切るのは失礼なことではないので、気にせず切って大丈夫です。
パソコンやスマホの操作を頼まれても応じない
「料金が安くなるか確認するので、パソコンを見てください」「このアプリを入れてください」と言われても、応じないでください。遠隔操作で手続きを進められてしまうことがあります。
着信拒否や迷惑電話対策を使う
同じ番号から何度もかかってくる場合は、スマホや固定電話の着信拒否機能を使いましょう。携帯会社や固定電話サービスの迷惑電話対策を使うと、知らない番号の勧誘電話を減らせます。
ネット回線の勧誘で法律に守られている4つのルール
光回線などのネット回線の勧誘は、電気通信事業法というルールで規制されています。次の4つを知っておくと、しつこい勧誘にも落ち着いて対応できます。
- 断った人への勧誘の継続の禁止:「契約しない」とはっきり伝えた人に、勧誘を続けることは禁止されています。
- ウソや重要なことを隠した説明の禁止:料金などについて事実と違う説明をしたり、大事なことを伝えなかったりする勧誘は禁止されています。
- 名乗らない勧誘の禁止:自分の会社名や、勧誘であることを告げずに勧誘することは禁止されています。
- 初期契約解除制度:契約書面を受け取った日から8日以内なら、相手の同意がなくても契約を解除できます。
なお、光回線の契約は、訪問販売などで使われる「クーリング・オフ」の対象外になることが多いです。その代わりに用意されているのが、初期契約解除制度です。「クーリング・オフはできません」と言われても、初期契約解除制度は使えるので、あきらめないでください。
契約してしまったときの対処法
うっかり契約してしまっても、早めに動けば取り消せる可能性が高いです。
8日以内なら初期契約解除
契約書面を受け取った日から8日以内なら、初期契約解除制度で契約を解除できます。書面を受け取った日を1日目として数えます。解除は、はがきなどの書面で契約先に伝えます。契約先によっては、Webや電話で受け付けている場合もあるので、契約書面の案内を確認しましょう。
解除した場合、違約金はかかりません。ただし、すでに工事が済んでいる場合は、工事費や事務手数料の一部を請求されることがあります。
8日を過ぎた場合、知らないうちに切り替えられた場合
8日を過ぎてしまった場合でも、説明がウソだった、勧誘が強引だったといった事情があれば、契約先に相談することで解決できることがあります。まずは契約先のカスタマーセンターに、勧誘されたときの状況を伝えましょう。
知らないうちに別の会社の光回線に切り替えられていた場合は、元の会社に戻す手続きが必要です。光コラボどうしなら、事業者変更で工事なしに戻せることが多いです。手順は、こちらの記事で解説しています。
困ったときの相談先
契約先と話がまとまらないときや、どうすればいいかわからないときは、消費者ホットライン「188」に電話しましょう。近くの消費生活センターにつながり、専門の相談員がアドバイスしてくれます。
しつこい勧誘を減らすための対策
- 玄関に「訪問販売お断り」のステッカーを貼る:自治体によっては、ステッカーを貼った家への勧誘を条例で制限しているところもあります。
- インターホンの録画機能を使う:誰が来たかを記録しておくと、相談するときにも役立ちます。
- 自分の契約内容を把握しておく:今の光回線の会社名と料金を知っていれば、「安くなる」「終わる」といった話にも惑わされにくくなります。
- 回線を選ぶときは自分から申し込む:光回線を見直すときは、勧誘を待つのではなく、公式サイトなどから自分で選んで申し込むのが安心です。
自分で光回線を選んで申し込むときの流れや、申し込み窓口の選び方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
ネット回線の訪問営業に関するよくある質問
「NTTの者です」と言われましたが、本物ですか?
NTTの名前を出していても、実際にはNTTと別の会社の勧誘であることがあります。会社名と担当者名を確認し、不安なら自分が契約している会社の公式の窓口に直接問い合わせましょう。
断ったのに、また訪問営業が来ました。どうすればいいですか?
はっきり断った人への勧誘を続けることは、法律で禁止されています。会社名と日時を記録し、「以前も断りました。これ以上続くなら相談します」と伝えましょう。それでも続く場合は、消費者ホットライン188に相談できます。
電話で「はい」と言っただけでも、契約になりますか?
契約は口頭でも成立することがあります。契約書面が届いたら内容を確認し、心当たりがなければ、8日以内に初期契約解除制度を使いましょう。
訪問営業で契約するメリットはありますか?
目の前で説明を受けられる点は便利ですが、特典の条件がわかりにくかったり、不要なオプションが付いていたりすることもあります。その場で決めず、公式サイトなどで内容を比べてから判断しましょう。
光回線の営業電話がしつこい業者を通報できますか?
しつこい勧誘は、消費者ホットライン188に相談できます。電気通信サービスについての相談は、総務省の電気通信消費者相談センターでも受け付けています。
光回線の契約の仕方によって「やめとけ」と言われるケースについては、こちらの記事でも解説しています。
まとめ
- ネット回線の訪問営業は、インターホン越しにはっきり断る
- 光回線の営業電話は、勧誘とわかったらすぐに断って切る
- 請求書やお客様IDは見せず、書類にサインしない
- 断った人へのしつこい勧誘や、名乗らない勧誘は法律で禁止されている
- 契約してしまっても、書面を受け取って8日以内なら初期契約解除ができる
- 困ったときは消費者ホットライン188に相談する
ネット回線の訪問営業や営業電話は、その場で決めずにはっきり断ることがいちばんの対策です。うざい勧誘に振り回されず、自分のペースで回線を選びましょう。
お疲れさま。断り方とルールを知っておけば、しつこい勧誘も怖くないよ。光回線を見直すときは、自分で調べて選べば安心だね。

